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夕方電車で尾澤さんの居酒屋がある駅に向かう。
途中で朔夜さんに『会わせたい人が居るから、憂さんと一緒に尾澤さんの居酒屋に来て下さい』とメールを送信。
予定時刻通りに着いたつもりだったけど、翔と涼聖は既に来ていた。
しかも和泉と颯ちゃんのオマケ付き。
「あれ?和泉と颯ちゃん…」
「ついでに会わせたかったから連れて来た」
「めっさ笑われたし!
朔夜って誰やねんっ」
既にツボってる様に、翔と涼聖が笑った。
和泉と颯ちゃんも可笑しくて仕方ない様子。
そりゃ、朔夜さんに似てて尚且つ関西弁じゃ笑うしかない。
そのまま5人で尾澤さんの居酒屋へ。
行ってみるとかっちゃんが既に居た。
メール送ってないけど…ナイスタイミング。
店に入って直ぐに出迎えてくれた尾澤さんは、妙な面子に一瞬キョトンとしていた。
「えっ…朔夜…?
今日は憂君は…
…あ…あれ??…朔夜?」
「だから、朔夜って誰やねん」
「えっ……」
「おっ!亜稀じゃん!久しぶりだなぁーおい!
って…変な頭の野郎まで…」
意味が解らず涼聖をガン見する尾澤さんに、かっちゃんも俺達に気付いて此方にやって来た。
「何や?変な頭の野郎って俺の事か?
いきなり失礼な奴やなぁ」
「えっ!?」
「朔夜が関西弁っ!?」
「ぷっ…」
事情が飲み込めず唖然とする二人に、思わず吹き出してしまった。
「やっぱそーなるよな?
朔夜さんじゃないよ。
大阪でホストやってる奴で、涼聖っつーの」
「マジで!?似過ぎだろ!!」
「ええ…ビックリしましたよ…
朔夜にしては背が低いと思った…」
案の定、かっちゃんは大爆笑で、尾澤さんも笑った。
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