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その後直ぐ広めのテーブル席に案内してもらい、涼聖に興味を持ったっぽいかっちゃんも同じ席へ。
座って直ぐ、涼聖は煙草に火を点けて口を開いた。
「そんなに“朔夜”って奴と似とん?」
「マジ似過ぎだって!」
「朔夜さんの方がちょっと背が高いけど…」
「来る前に憂さんと一緒に居酒屋来て下さいってメールしといたよ」
「おっ?んじゃ会えるんやな。
同じ顔2つあったらキモいな~
で、憂って誰?」
「朔夜さんの恋人」
「ほぉ~、そりゃまたおもろそうやな」
「どっちが朔夜でしょう?的な感じとかどーよ?」
「あ、それ面白いな!」
みんな変なテンションで賑やかなテーブル席。
涼聖がノリいいから余計にだ。
「でも、それはいくらなんでも無理やろ?
俺の彼女やってそんなもん絶対直ぐ気付くし」
「へ?涼聖彼女いんの?」
「おんでぇ」
「実は彼女と言う名の男とか…」
「なんでそーなんねん。
女に決まっとるやろ!」
質問を冗談にとって涼聖が笑った。
おお…
朔夜さんに顔は似ててもコイツはノーマルか…
けど、ここに居るのはホモだらけ…
あ、翔はちょっと違うか…
そんな感じに雑談をしている内に朔夜さんが居酒屋にやって来た。
あれ?
憂さんは?
直ぐに朔夜さんに声を掛けると、朔夜さんは此方にやって来て真っ先にかっちゃんを睨んだ。
「憂が残業してるのに…
どうしてお前はこんな所で酒飲んでるわけ?」
「げっ…」
ん?
「憂さん残業してるんですか?」
「うん…
なのにコイツが居るなんて…どういう事?」
「うっせーなぁ!俺には俺で用が…」
「おや?憂君は残業してるんですか?」
朔夜さんに酒を持ってきた尾澤さんが、不思議そうに話に入ってきた。
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