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「勝哉さん…今日は早くに仕事が片付いたって…」
「うっ…」
「……ああ…成る程…
憂君が残業しているのは多分私のせいですね…
昨日私が勝哉さんに早めに居酒屋に来て下さいって言ったから…」
申し訳無さそうな尾澤さんの言葉に、かっちゃんは気まずそうに顔を逸らした。
あ~仲良くやってんだなぁ…
と、微笑ましく見ていると、ポカーンと朔夜さんを眺めていた涼聖が視界に入った。
「あ…アカン…
これは本間笑えるっ!!
あんた朔夜やろ!?」
「え?」
笑いながら涼聖に声を掛けられて、朔夜さんは漸く涼聖に気が付いた。
ちょっと驚き過ぎたのか、そのまま固まる朔夜さんに、涼聖と朔夜さんを見比べて大爆笑の他の奴等。
「お前…」
「はじめましてやな~
朔夜さん。
俺涼聖っちゅーねん
仲良くしてや!」
「……亜稀君、もしかして…会わせたかった奴ってコイツ?」
「そーです。
憂さん今来れないなら丁度いいや。
どっちが朔夜さん?ってやりましょうか?」
「…憂が解らないわけないでしょ?何言ってんの?」
涼聖と顔を向き合わせるのが嫌だったのか、朔夜さんは涼聖の並びに座った。
でも、向き合ってるこちらから見ると、同じ顔が2つあってかなりウケる。
「やんなぁ~
彼女なら解って当然やろ?
もし俺の彼女がここにおっても解るし。って、これさっきもゆーたけど」
…あれ?
涼聖…もしかして、憂さんの事女の子だと思ってる?
「いや、やってみなきゃ分かんなくね?」
「でも、涼聖さん喋ったらバレますよね。
憂さんが来るタイミングで朔夜さんが隠れて、憂さんが勘違いするかどうか見たら…」
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