亜稀Ⅶ

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「おっ、それ面白ぇな」 「憂が勘違いなんかするわけないよ」 和泉の提案に返した朔夜さんは既に不機嫌気味だった。 万が一それをやって、憂さんがガチで勘違いしたらきっと修羅場が待っている… 取り敢えず憂さんが来るのを待とうと、暫しこの面子で雑談。 涼聖と顔を合わせたくない朔夜さん。 自分に似ている他人を面白がって朔夜さんにガンガン話を振る涼聖。 涼聖のノリに乗るかっちゃんに、笑い過ぎな翔と和泉と颯ちゃん。 面白そうだと思ったのか、尾澤さんも席に居る時間が長い。 涼聖と朔夜さんって、顔はそっくりだけど真逆だな~… 朔夜さん以外妙にテンションが高くて、楽しくてかなり笑えた。 途中、朔夜さんがトイレに立つと、涼聖は笑いながら新しい煙草に火を点けた。 「いや~、朔夜おもろいやっちゃなぁー!」 「お前の方が面白ぇって! 変な頭の野郎も涼聖みてーだったら絡み易いのにな!」 「勝哉お前失礼な奴やなぁ!! 俺も同じ髪型やねんけど! てゆーか、髪型まで被っとるとかないわー」 かっちゃんの言葉に涼聖が冗談で笑って返す。 この二人は大分意気投合したらしい。 とその時、店員の「いらっしゃいませ!」という声がフロアに響いた。 何となく入口の方を見ると憂さんが… 来た…! 今丁度朔夜さんが居ない!
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