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「俺より全然。
あーあと、幼馴染みの奴で超頭良い奴が居て、学力全般はそいつにも全く歯が立たない」
「えっ…法学部行ってて、何カ国語も話せんのに…?」
「そいつはマジで俺なんか比じゃねーよ。
…そんな奴等が近くに居る環境で育ったから、俺かなり負けず嫌いになったし…
あーあと、ちょいズレるけど、自分の周りがギクシャクしてんのも苦手。
居心地が悪い場所は嫌いだし、重くて押し付けがましいのも好きじゃない。
…って、欠点っつーより、嫌いなモノか…」
「じゃあ…翔と雅貴を仲良くさせたのって‥やっぱその思考から?」
「そーだね。
だってさ、あの二人が敵対してる事で誰が得すんの?
同じ店で働いてんのに、派閥とか、ガキじゃねーんだから…
そこ二人の仲介に入って、両方と仲良くなってさ、尚且つその仲介に入った奴が二人追い越したら、敵視してたの馬鹿らしくなってくるって事もあるじゃん?
そこで恨みの矛先が仲介者に向けられるか向けられないか…って話になるけど、俺は絶対そんなヘマはしない」
そう言った亜稀の表情からは絶対的な自信が読み取れた。
この自信はどこから来るんだか…
でも、結果として出てるのだから認めざるを得ない。
格好いい奴‥だよな…
オレなんか、二人を刺激しない様に間に入るのがやっとだったのに…
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