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2-7
「‥そーいうの、キッパリ言い切れちまうのって凄いよな…
亜稀、格好いいし…」
「ははは…ありがと。
……なぁ、啓吾、男とやった事ある?」
「は…?」
吸っていた煙草を灰皿でもみ消したと同時に、急に至近距離に来た亜稀の顔に一瞬吸い込まれる様に目を見ると、何故か突然キスをされた。
一瞬何が起きたのか解らなかったものの、直ぐに状況は理解出来た。
男となんかやった事ねぇし、こんな風にキスをした事も当然ない。
でも、拒む気が全く起きない。
なんだか気持ちいい…
少し長いキスをして、唇が離れた時には、オレはソファーに横にならされていて、亜稀がオレに覆い被さっていた。
「‥ぉ…男となんか、やった事あるわけねぇだろ?!」
「だよね~
でも、俺、啓吾抱きたいな…
‥抱かせて?」
亜稀はガキが照れた様な顔で笑んでそう言うと、再びオレと唇を重ね、オレの躰を指先でなぞった。
男とやるなんて、普通ならまっぴらだ。
けど‥拒めない…
それどころか、どんどん亜稀に引き込まれる。
そのまま流されて…
その日オレは初めて男に抱かれた。
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