4/7
前へ
/113ページ
次へ
「緋くん」 青い光を放つ「彼」は 潤いのある輝く瞳を 俺に向けて ただ、それだけ 言葉を発した 「彼」が発した音色 いや、正確には声なわけだが、 その赤い唇が 空気を震わす時 それは音色と言っても 過言では、ないのだ その音色によって 静かに、穏やかに、 空気が震える 水面が震える 草木が震える 俺の心と体が、震える  
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

599人が本棚に入れています
本棚に追加