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「緋くん」
青い光を放つ「彼」は
潤いのある輝く瞳を
俺に向けて
ただ、それだけ
言葉を発した
「彼」が発した音色
いや、正確には声なわけだが、
その赤い唇が
空気を震わす時
それは音色と言っても
過言では、ないのだ
その音色によって
静かに、穏やかに、
空気が震える
水面が震える
草木が震える
俺の心と体が、震える
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