最初で最期の“キス”
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ここは人生で初めて出来た恋人の部屋。 「あれ?」 そしてそれは唐突に。 「初めてだったの?」 それは余りに呆気なく。 「ごめんごめん、やりなおす?」 奪われた。愛しい恋人によって。 ファーストキスはレモン味。 そうどこかで聞いた事があった。 でも今、ぼくの口に広がる香りは煙草の味だった。
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