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春。
それは出会いと別れの季節。
満開の桜が咲くと共に別れが訪れ、それが散る頃に新しい出会いがある。
ぼくもその例に漏れず、この春中学校を卒業した。
母校の満開の桜と、三年間通い続けた校舎。
別れを惜しみ、涙する後輩達に見送られて。
そして新しい環境。
高校へと入学した。
入学式が終り、通常の授業が始まる頃、満開だった桜は、気付けば散っていた。
大地にその余韻の花びらを残して、春の終りを告げる。
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