序章。

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そして静かに口を開く。 「・・・隊長、ちゃんと最後まで文章を読んでください。」 「なんや、最後までってまだ何か書いてあるん?」 そう言っては、再び書類に目を通していく。 「もし、支払わない場合は減給、もしくは給料から差し引き・・・する・・・!?」 「ようするに、支払い終わるまで隊長のお給料がなくなるって事です」 「あかん!! それはあかんわ。 こないな金額払えやなんて、ボクん給料何回分やと思うてはるの!?」 さすがに困り出したギン。 もちろん、イズルの給料をたしてもその金額には到底及ばない。 「市丸隊長・・・」 困った様にイズルはギンの方を見る。 「そや、三番隊の他にも経費使いすぎとるとこがあったやろ。 まずは他の隊長さんがどないしはるか、散歩がてら覗きに行こか。」 意外にもギンはいつものギンに戻っていた。 「はい!! 市丸隊長!!」 その姿に安心したのか、イズルもギンの後を追った。
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