Summer

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日は変わって月曜日。 夏休みまではまだ少しあるのでまだ学校に行かなければならない。 といっても今はもう休み前に向けた短縮授業なので昼には帰ってこれるわけだけど。 「…ホントに大丈夫?」 「任せてって!涼太君が学校から帰ってくる頃には家事全部こなしとく!」 うーん… 色んな意味で心配なんだよな… プライベート的なコトもあるし、 帰って来て家燃えてたらどうしよう…とか。 「ん、なんか今すっごい失礼なコト考えてなかった?」 ちょっとしたむくれ顔で言う。 「いやいや、じゃぁ僕の部屋には入らないでね、それと火元には気をつけて」 「うん、任せて」 いやぁ正直部屋は諦めてるけどね、だれも監視とかいないし。 あー変なモンないかな大丈夫かなぁ… そんな風なやりとりをしているともう遅刻ギリギリの時間。 「あ、やばっ じゃ行ってくる」 「いってらっしゃい」 笑顔で手を振ってくれる。 いい。実に。
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