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スナイパーとして名を上げた、通称セイという男がいた。奴はその腕を買われ秘密結社カリールの用心棒として軍から引き抜かれた。軍に居ても大していい思いもしなかったし、秘密結社に憧れた幼少期の興奮が蘇ってきたからだ。
奴はボスに以上の理由と忠誠を誓い、カリールのシンボルマーク、蛇を左腕に刻みこんだ。
ボスは奴を護衛に付けた。秘密結社の生業は裏取引。取引現場は常にスナイパーである奴の目下で行われた。相手が少しでも妙な真似をすればズドン。これが奴の仕事だった。
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