日常篇①

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「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 ある日曜日の雛見家の朝。 どこか大介の声に似たような女の子の悲鳴が上がった。 「……ないっ!!!!。ないよぉぉぉ!!!!」 雛見家に入ってリビングを抜けた先にある寝室。 そこに、彼の姿はあった。 いや、彼ではない…… 「ないっ!!!!、ないっ!!!!。……俺の、アレがないっ!!!!」 彼、いや彼女は、必死に自分の体をまさぐっている。 そこにあるはずのものがなくて、ないはずの胸が膨らんでいる。 そして、普段の二倍くらいの長さになった髪の毛はツヤツヤに輝いている。 雨宮大介は……女の子になりました。
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