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う~む…と中西と俺の違いに悲観する。
そうしているうちにドアが開き、紺のスーツを着た女性が教室に入ってきた。
この人は荒井由梨。俺達の担任だ。
髪は肩までのロングの綺麗な黒髪、整った顔立ち。
スーツの上からでもわかる綺麗な足、なぜか少しだけ開いている胸元からのぞく巨乳。
言わずもがな男子に絶大な人気を誇る先生だ。
「皆さんおはようございます…といっても2人だけですね」
と言って答案用紙を二人の机に置いた。
「まったく…あなた達はすっかり追試の常連さんですね」
まったく嬉しくねぇ…
俺は黙々と解答を書き始めた。
「センセー!質問!質問!」
優樹が答案用紙に解答を書きながら言った。
「何ですか?中西君」
「やっぱり夏休みは彼氏と一緒にすごすんですか?」
うっ………っと荒井先生は明らかな動揺を見せる。
「どうせ…どうせ私なんか……」
優樹に痛いところをつかれたの、先生は教室の隅でいじけてしまった。
どうやら先生はいまだ独り身のようだ。
俺はそんな空気の中、早く帰りたい一心で解答を埋めるのであった。
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