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内容は、この町で殺人事件があったらしい。
内容自体は珍しい事じゃないが、異常なのはその頻度である。
1週間に1回近い頻度で、この町で殺人が起こっている。
しかも手口は全部同じときている。
「ここまでくると、この国の警察を疑いたくなるな」
そう言って敷き布団の上に座り込む。
そのとき俺の携帯が鳴り響いた。
電話にでると聞き覚えのある声………いや、ほんの1時間前くらいまで聞いていた声だ。
「なんだよ優樹。彼女とのノロケ話なら聞かねぇぞ」
「ばっか!そんなんじゃないって!」
優樹のひどく興奮した声に、何かあったな…、と感じた。
「あのよ、さっき彼女と一緒に買い物してたんだけど、見ちまったんだよ」
「何をだよ…」
「死体だよ!町外れに!ニュースでまだやってないか!?」
「そういえば、さっきテレビでそんな事言ってたな」
「そう言うことだから!お前も気をつけろよ!」
そう言うと、ブツッと電話をきった。
取り残された俺は、
「何をだよ……」
と、小さく呟いた。
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