第1章【転落平穏】

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内容は、この町で殺人事件があったらしい。 内容自体は珍しい事じゃないが、異常なのはその頻度である。 1週間に1回近い頻度で、この町で殺人が起こっている。 しかも手口は全部同じときている。 「ここまでくると、この国の警察を疑いたくなるな」 そう言って敷き布団の上に座り込む。 そのとき俺の携帯が鳴り響いた。 電話にでると聞き覚えのある声………いや、ほんの1時間前くらいまで聞いていた声だ。 「なんだよ優樹。彼女とのノロケ話なら聞かねぇぞ」 「ばっか!そんなんじゃないって!」 優樹のひどく興奮した声に、何かあったな…、と感じた。 「あのよ、さっき彼女と一緒に買い物してたんだけど、見ちまったんだよ」 「何をだよ…」 「死体だよ!町外れに!ニュースでまだやってないか!?」 「そういえば、さっきテレビでそんな事言ってたな」 「そう言うことだから!お前も気をつけろよ!」 そう言うと、ブツッと電話をきった。 取り残された俺は、 「何をだよ……」 と、小さく呟いた。
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