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家からスーパーまで徒歩5分という好条件と、引っ越しの片付けのお陰で少し夜遅くになってしまったことが手伝って、繋いだ手は離れること無くスーパーに着いた。
「謙也さん、何が良いですか?」
━━アナタの為なら何でも作りますわぁ。
「何でもええのん!?」
「はい、ええですよ」
すると謙也さんは、少し悩み始めた。そんな姿も愛おしい。
「じゃあっ、じゃあ……………………」
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あれから、必要なものを買って家へと帰って来た。そっから俺は柄にもなく、せっせと少し遅い夕飯を作っている。今日は世間一般的には所謂、新婚初夜だから豪勢な食事にしたいと思って、謙也さんからのリクエストのハンバーグを作る傍らで謙也さんに内緒で、簡単なデザートも作った。
「謙也さん、出来ましたよ」
「ほんまに!?………うわぁ~っ、めっちゃ旨そうやん」
謙也さんは凄い喜んで食べてくれた。それが俺の幸せ。謙也さんが、俺のしたことで喜んでくれる………それが好き。
「謙也さん、お風呂どうします?」
「入れるん?」
「勿論ですわ…………ねぇ、一緒に入りたいなぁ、なんて」
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