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謙也さんの顔を下から、軽く上目遣いで覗き見ると、謙也さんは顔を赤らめて少し困惑したような顔をしていた。
あともう一押しだと思って、粘りに粘って謙也さんを落とした。
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今、ずっと聞きたくて聞けなかった質問をする良いタイミングだと思って、勇気を振り絞り聞いてみた。
「ねぇ、謙也さん?ずっと一緒におってくれる?」
俺が身動きしたせいで、お風呂の水面がちゃぷんと波打った。
「………当たり前やろ?光は俺の大事な大事なパートナーなんやから」
謙也さんは、俺の求めていた言葉を何の躊躇いも無く発してくれた。その時点で、俺の存在意義がハッキリと見えたし、不安も無くなった。
多分これが自分の生き方で、自分はこれから謙也さんに全て捧げていきたいと思った。
その夜は、謙也さんの温もりに包まれて眠った。これからの自分達への、幸せを一心に願いながら………。
end...
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