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数分後
「よし、到着!」
俺たちが降り立った場所は大きな紅い館の前。なんだけど……
「門番の人、寝ていますね……」
チャイナ服を着た女性が門の前でぐっすり眠っていた
「おーい、ちょっといいかー?」
女性の肩をゆさゆさと揺らす
「ほえ? ねてませんよ~……ぐぅ」
「……起きろやーーーー!!」
「ひゃい!?」
む、やっと起きたか
「ななななな、なんですかあなたたち! しし侵入者ですね! 私には全部わかるんですから!」
……なんでいきなり侵入者扱いされなきゃいけないんだ
「はぁ、侵入者がわざわざ門番に気づかれることをするわけないでしょう。それに、私たちはここに初めてきたんですから」
「ありゃ、そうだったんですか? ということは、外の世界から?」
「うーん、たぶんそうなんだろう。こんな場所知らないからな」
「えーっと、失礼しました……。私は紅 美鈴といいます。お見知りおきを」
「俺は樋渡 優だ。よろしくな」
「私は日向 佳織です。よろしく……」
「……あなたたち、なにをしているのかしら?」
誰かの気配を感じた次の瞬間、突然目の前にメイド服を着た女性が現れた
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