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食堂にて
食堂に着くと本を持った少女と、背中に小さな黒い羽根が生えた少女と目が会った。本を持った子は魔女、みたいだな。
「その子たちが咲夜の言っていた子?」
「えぇ。紅い満月のこともあるから力を貸してもらうことを条件に、ここに住まわすことにしたの」
「ふぅん……。私はパチュリー・ノーレッジ。隣にいるのが小悪魔よ。優に佳織だったわね。よろしく」
「優さん、佳織さん、よろしくお願いしますね♪」
「あぁ、よろしくな」
「よろしくお願いします……」
ん? そういやまだ料理が並んでいないな?
「レミリア、料理はもう並んでいるはずじゃなかったのか?」
「まだ妹のフランが来ていないからよ。……そうだ。ねぇ、
優? ちょっといいかしら」
「その不気味な笑みはなんだ? ろくなことじゃない気がするんだが」
「別にたいしたことじゃないわよ。妹を呼んできてほしいの。運が悪いと怪我するかもしれないけどね」
「……待てい」
「あなたがただの人間とかなら頼まないわ。それに、この程度で死ぬようだったら紅い満月の日は絶対に無理でしょう」
「ちょっとした腕試しってところか?」
「そんなところね。咲夜、案内してあげなさい」
「はい。優様、佳織様、こちらへどうぞ……」
「あぁ。というか、呼びに行くだけで死ぬ可能性があるってどれだけ危険なんだよ……」
「大丈夫よ。普通の人間や妖怪ごときならそうなるって話だから」
レミリア。お前の言う大丈夫っていうのはなにを基準にしているんだ……
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