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「っと、ずいぶんと暗いな……」
辺りを見回しても暗闇が広がっているだけ。ただ―――
「隅っこにいるのはバレバレだぞ。レミリアの妹」
俺の言葉に反応したのか、ゆらりと影が動いて近づいてきた
「誰?」
ようやく姿が確認できる近さになった。カリスマがあるレミリアとは違い、妹のほうはまだまだ幼さが残っている
「レミリアから妹を連れてくるよう言われた客人の樋渡 優だ」
「フランドール・スカーレットよ。よろしくね!」
「あぁ、よろしく。じゃあ挨拶が済んだところでさっさと食堂にいこうか。腹が減ってんだよー」
「え~、遊んでくれないの?」
「遊び……ねぇ(レミリアが運が悪いと怪我するかもとか言っていたが……)。まぁいいだろう。で、なにして遊ぶんだ?」
「それはねぇ……」
「それは……?(こ、この殺気は……?)」
「弾幕ごっこ!」
「ちょ、おま!?」
突然フランが淡く光る弾を放ってきたので飛び引くと、弾が当たった壁が砕け散っていた。たぶんあれが弾幕だろうな―――って、俺は何を冷静に判断しているんだ!
「うわっ、洒落になんねぇぞ!」
「あははは! ほらほら、反撃してこないの?」
「お前が反撃するチャンスをくれないんだろって、うお!?」
目の前を見ると、数え切れない数の弾幕が迫っていた。よく見ると少しだけ隙間が見えたのでそこを潜り抜けていく
「えぇい、とりあえずスペルカードのためしうちだ! 日符『フレイムパレード』!」
スペルを宣言すると共に俺の周りに火柱が現れて、弾幕を消し去った。ふいー……この部屋に来る途中に数枚書き記しておいたのがさっそく役に立つとは……
「わー、私の弾幕を打ち消せるなんてすごいねー!」
「ははっ、そりゃどうも……」
「でも、これはどうかなー? 禁忌『フォーオブアカインド』!」
「げっ……」
フランがスペルを発動した次の瞬間、フランが4人に増えて同時に弾幕を放ってきた。こ れ は ひ ど い !
「うわっ! あぶっ、ねぇ、な!」
それぞれの弾幕を見極めて確実に避けていき、さり気なくトラップを仕掛ける
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