平和は乱された

6/8
前へ
/12ページ
次へ
―――――! 俺「…ぐぅ…俺は死んだのか……頭いてぇ…どうやら天国には行けなかった様だな…。」 辺りを見回したが…まるで地獄絵図だ。 俺「あれ…ここ家の近くに似てる…まさか俺生きてんの!?確か空襲に遭って…」 しばらくして、弟が居ない事に気付いた。 しかし、ここで慌ててはいけない。まずは武器を探さなければ――。 ――15分程歩き回っただけでかなりいいものがあった。 まず、空き瓶…これで奴らの頭でも殴ってやろう。 次に、鉄製のバット…やはりこれで奴らの頭をかち割ってやる。 そして最後に、大きめの鉈があった。これは最高の武器だ。奴らの首をはねてやる。 と、言うか… 俺「やっぱり空き瓶いらねぇ。」 瓶を捨てた。そして、鉈をジーパンのベルトに引っ掛け、バットを構えながら歩いた。 俺「あいつ、どこに行きやがった!?」 町がこんな状態では、そんなに遠くへは行けない筈だが…。 俺「まぁ、あいつの事だ。どっかで生きてるだろう。」 と言うより、今はそうあって欲しいと願うほかない…。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加