平和は乱された

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――歩き初めてどのくらいたっただろうか…。 日が落ちかけている。 弟は愚か、人一人見なかった。もはや死体すらなかった。 俺「何故だ!何故なにもないんだ!…寂しいじゃないか…。」 半日ほど歩き回ったが、何もなかった…あるのはガラクタのみだ。 避難所すらなかった…俺はもう忘れられた存在なのだろうか。 とりあえず、安全な場所を見つけなければ…。 俺「おっ、ここは安全だよな。ラッキー。」 運良くキーがついたまま放置されている車があった。だが…持ち主は…。 見ると、車の周りは血だらけだった。 俺「今更驚く程の事でもないか…。」 俺は、歩き回っているときに血ばかり見た。最初はびびってちょっと逃げたが、時が経つに連れ慣れた。
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