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幼い頃に2人でした
小さな小さな約束
あなたはまだ覚えていますか?
『晴矢、また怪我したの?』
『サッカーやってたらやっちまったんだ…。』
『ちょっと待ってて…、はいできた!』
『サンキュー、海洲帆。やっぱお前手当てうまいな!』
『ありがとう!』
『海洲帆は絶対に俺の嫁だからな!』
『うん!』
豪炎寺修也を探すため沖縄にきていたイナズマキャラバンは大海原中で練習していた。
「海洲帆!」
個人データの詳細を調べていると円堂に呼ばれたのでそっちに足を運ぶ。
「なんですか、キャプテン?」
「立向居が手首少し捻ったんだ。テーピングできるか?」
「はい、少し我慢してくださいね。」
そういって海洲帆は手早く済ませていく。
「…できましたよ。」
「ありがとうございます、海洲帆さん。手当てうまいんですね。」「っ!」
その言葉を聞いて少女は顔色を変える。
『サンキュー、海洲帆!やっぱお前手当てうまいな!』
「海洲帆顔色悪いぞ?」
「大丈夫ですか?」
「ごめん、少しやすんでくる。」そういって少女は建物の影に隠れる。
「くっ。」
頭に言葉がよぎるだけで涙が溢れて止まらなかった。
「晴矢…晴矢…!」
会えないとわかっていながらも名前をつぶやいていた。
「会いたいよ、晴矢…。」
少女は少年の名前を呟きながら泣き続けた。
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