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こうして私はこのゲームにドンドンのめり込んで入った。
仕事が終わって家に帰ってきたらまずパソコンの電源を入れる。
『あゆみお姉ちゃんお帰り~』
両手を振って迎えてくれる裕。
そこからは上司の愚痴や仕事の失敗、会社の噂話まで何でも裕に言ってしまう。
他の誰かなら洩れてしまう心配もあるけど裕なら所詮ゲーム誰にもばれない。
そういう気持ちも相まって誰にも言えない話を沢山した。
だから裕は私の上司の名前まですっかり覚えてしまっている。
『今日も濱田先輩?』
裕の方からそう名前が出てくる位には。
いつも私を気遣ってくれる裕、現実にはこんないい子居ないよねぇ。
だから私は毎度言ってしまう。
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