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僕を見て中指たてたチンパンジィ世界は正しく回っている
酒を飲み時間をつぶすおじさんは空の林檎の小箱つんつん
動き出す童群がる卓上のマリオネットをさらってキスを
垂れ流す排泄みたいな音楽鼓膜から声が剥がれていく
うずくまりながら僕には喪失の音霞む景色ひとひらの葉
液状のアスファルト踏みしめ歩く僕はそれでも君の手をとる
中指のないフラメンゴ震える音はぼくらのさみしさにも似て
(雄弁な英雄の声が聞こえる)冷めたコーヒー君と飲みたい
「もういいかい」「…ばかばかばか」「も~い~かい」「…バカバカバカ!」君がいるから
明日まで繋がるのなら境界はないんだとびきりのふぁっくゆー
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