あしたファック

2/2
前へ
/28ページ
次へ
僕を見て中指たてたチンパンジィ世界は正しく回っている 酒を飲み時間をつぶすおじさんは空の林檎の小箱つんつん 動き出す童群がる卓上のマリオネットをさらってキスを 垂れ流す排泄みたいな音楽鼓膜から声が剥がれていく うずくまりながら僕には喪失の音霞む景色ひとひらの葉 液状のアスファルト踏みしめ歩く僕はそれでも君の手をとる 中指のないフラメンゴ震える音はぼくらのさみしさにも似て (雄弁な英雄の声が聞こえる)冷めたコーヒー君と飲みたい 「もういいかい」「…ばかばかばか」「も~い~かい」「…バカバカバカ!」君がいるから 明日まで繋がるのなら境界はないんだとびきりのふぁっくゆー
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加