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趣味で軽いランニングぐらいは
していたが別に人一倍
肺活量が多い訳でもない
吊った足を直そうと海中で足を
揉んでみるが効果が無い
だんだんと息が苦しくなる
心臓は早鐘の様に鼓動を早め
嫌な想像が脳裏を過る、
水の中では人の体は浮くはずなのに
足をほぐしているせいか
沈んでいく一方だ。
死にたくない一心で
海面を見上げた時
一瞬息の苦しさを忘れた。
そこには星の煌めきがあった
無数の命の光があった
暗闇の様な影があった
そして何より
それら全てを内包していながら
決して束縛しない青があった。
遠退く意識と弱まる鼓動とは
対照的に俺の心は
抑えきれない興奮と
満ち足りた様な満足感に溢れていた
あぁ…こんなところで眠れるなら
俺のこの無意味な人生にも
意味があったのかも、と。
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