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そう言うと、手を空に勢いよくかざし、何かを声に出し始めた。
「コスチューム」
「タイプ・2」
彼女の小さい顔からはふさふさの毛で覆われた耳。制服のスカートの下からも、ふさふさな毛で覆われた柔らかそうなシッポ。
「ってこれ、ねこか?」
「そうなの、このシッポがきもちいいんだよぉ」
そう言いながら自分のシッポをぬくぬくしている。
ねこは飼っていた覚えがある。あいにく寿命を迎えて天に召されてしまったが、ねこの扱いに関しては人一倍うまい・・・様な気がする・・・どうでもいいか。
彼女はねこみみっ娘のまま話し始める。ただ単純にかわいい。
・・・本題に戻ろう。
「・・・まぁ、後は追々そのときになったら教えてあげるか・・・」
戻れなかった。
そんな感じで法術の実演を含めた臨時講習会はお開きとなった。かれこれ二時間くらい話していたか、さすがに限界だ。
こんなセカイでこれから俺は暮らすらしい。俺は生霊で、ヒロインが法術師ときた。
シメとして一言。
「なんじゃこりゃあ!」
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