第一章-episode1-

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 「この・・・ばかっ!」 何故馬鹿扱いなのか全くわからん。  「見たんなら正直言ってよ!」 えぇーっ!軽率だったぁ、畜生。  「え・・・えと・・・緑と白?」 疑心暗鬼で答えてみる。何が返ってくることか、多分顔のど真ん中を打ち抜くストレートパンチだな。 「中途半端だっ、もう一回!」 「・・・緑と白」 「はきはきと!」 はぁ・・・? 「はいっ、緑と白であります。隊長」 立ち上がって敬礼をしながら答える。どんな辱めだよ。  なんでパンツの色なんぞを連呼しなければならないのか。ましてや本当は恥ずかしがるべき女の子に言わされるとは、これは新しいタイプの罰ゲームだな。  「結局何色だっけ?」  自分でスカートをめくって確認する少女。 「いまさらかよ・・・」
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