第一章-episode1-

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「よしっ、じゃあ移動だぁ!」 「移動って、こんな時間にか?」 「アンタ・・・今何時か知らないでしょ」  そういえば真っ暗だから真夜中なものだと思い込んでいて全く気にしていなかった。 それで、今何時なんだ? 俺はハルナに知らない様な素振りで首を振る。  「はぁ、これだから・・・」  ぶつくさ呟きながら部屋の時計を手に取る。  「今は、夜の19時30分。You know?」  古代を思わせる『日が暮れたら寝る』様な健康的である日本が近代に続いている。 「じゃあ、移動するか」 「ふぁーっ。眠いけど行くか」 俺の声かけに、ハルナは伸びをしながら応える。
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