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俺は、砂を握りながら腰をおろす。
「星、きれいだね」
唐突にロマンチックな事を言い出したので、少し驚いた。ここであの質問?・・・無理だ。
「光が無いから余計だな」
光が数える程しかないこの海岸から見る星は新鮮な感じを覚える。
「そろそろ、やるかっ!」
その一言で、二人は立ち上がり灯台の光がきらめくが海を見る。
「あそこに岩があるよね」
ハルナが指差す方向に目を向ける。烏帽子岩と呼ばれる湘南のシンボルが見える。
「あれに向かって、何か撃ってみて」
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