第一章

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その時空の皿に魚の身が置かれた 私はバッ!と隣をみた 「……すまぬ、今はそれくらいしかない」 申し訳なさそうに謝る彼 そんな…、くれるだけでも嬉しいのに… 「……斎藤さん」 新撰組三番組組長 斎藤 一 無口で大人っぽい斎藤さん 根は優しい人だと思うが……少しだけ天然… 私は鼻の奥がつぅんと痛んだ 「…うわぁぁぁあん!!しゃいとょうさぁぁん!!!!」 「さっき手が滑って落ちたものはそれしかない…」 抱きつこうとしたが一時停止 私は空中で軽く固まる お、ちた……? ――――ドン あぁ、落ちた。うん落ちたんだね… 「…………ハハ、みんな嫌い…」 .
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