†マヨヒガ・八雲邸Ⅰ†

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そして… ヴンッ 何かが開く音 それと同時に背後に気配が ? 「鋼 私にもお茶をいただけないかしら」 鋼 「紅茶でいいですよね、紫様」 紫 「たまには緑茶がいいわねぇ… カフェイン中毒になっちゃうわ」 この裂け目のような場所から身体を出しているのが、 この屋敷の主人であり、俺の師匠『八雲 紫』(ヤクモ ユカリ)様だ 掴み所のないお方なのだが、 力があるのは確かだ そしてこのほとばしるカリスマ… 妖怪の賢者でもあるらしい そしてこの裂け目 『スキマ』や『境界』と言われるものらしい これは紫様の能力の一部でもある そう この幻想郷では、数多の人間、妖怪達が特殊な『能力』を持っている いや、持っていない人もいるのだが、 とにかく俺の知り合いには持っている人が多い と、いうわけで これが外来人を除いた八雲一家三人だ 俺も早くこの空気に馴染みたいものだ 紫 「あら、貴方は十分この空気に馴染んでいるのではなくて?」 鋼 「そうですか?」 橙 「そうですよ、鋼様!!」 藍 「こうやって私達と茶をしばいている時点で馴染んでいる証拠だ」 鋼 「…ありがとうございます」 …目頭が熱くなってきた 紫 「あら、鋼 泣いているの?」 鋼 「ち、違います 眼に紅茶が逆流しただけです」 紫 「それはまた凄い技ね…」 鋼 「………」 紫 「………」 藍 「………」 橙 「………」 鋼&紫&藍&橙 『はっはっはっはっは!!』 この物語は、六道 鋼が幻想郷の人々といろいろなものを織り成す物語である どうか、一緒に楽しんでいただけると嬉しい
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