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一階に降りてみたが、何かいつもと様子が違った。
いつも居るはずの母が見当たらないのだ。
リビング、キッチン、寝室など全ての部屋を捜してみたが見当たらない。
何処かへ出掛けているのか、とも思ったが母の鞄や車は家に残っている。
何か嫌な予感がした。
幸一は外へ出てみた。
朝の9時だというのに人通りはなく、辺りは静まり返っている。
家の中に人がいる雰囲気もない。
まるで、自分だけがミニチュアセットの中に迷い込んでしまったような感覚だ。
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