『ｿﾗｲﾛﾌﾞﾙｰ』

もっと… カンタンだと思ってた。何もないただ、淡々としたそんな別れだと思ってた。それでも泣かないようにってすごく頑張ったの。『お前が、何を欲しがってるのか… どうしたいのか… 正直、わからない。でも、１人、前に進むと決めたなら、そうしたいなら、応援するよ。』最後のメール。あたしがほしいもの。あたしが向かいたい場所。それはね… もっと、ｽﾞﾙくてもいいのかもしれない。もっと、したたかでもいいのかも。けどね… これが、あたしの誠意だから…。これが、最後の愛情だから…。あの日いっぱい泣いたからもう泣いちゃダメなんだ。これからは自分の力で１人で歩いていかなきゃならないから。誰のせいでもなく何のせいでもない。あたしが選んだ事。これから先泣きたくなっても我慢するよ。こぼれないように、歯をくいしばって。我慢する…。あたしが残した深い傷痕にくらべたらそんなの… どぉってことない。

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