友の死。

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享年 18才。 あたしの 1番の友達だった。 彼は 病気で逝った。 『白血病』 彼の病名。 アパレルの世界で 成功するんだ! 彼の夢。 でも… それは 叶う事なく 散った。 異性の友達。 純粋な 男女の友情は 後にも先にも 彼との事だけだ。 『お前、夢ないの?』 いつも言われてた。 あたしは 決まって 『ん?にゃいな😁』 って言って笑う。 『つまんねー女。』 って返される。 でも ムカついたりしない。 そのうち… そのうち… で、これまで来ちゃった。 ユウト… あれからね あたし 失敗ばっかり だよ。 何一つ うまくいかない。 きっと 笑うかなぁ… 何やってんだ?お前(笑) って 笑う? 違うね きっと バカだな、お前…。 って、真剣に怒るんだよね。 今でも思うよ。 なんで あんただったんだろうって 何もない あたしだったら 良かったのに。 『死にたくねぇ…』 どこまでも 蒼く澄んだ 空を見て言った 横顔。 忘れてない。 ごめんね ユウト… 変わってやれなくて ごめん。 あんたの 生きたかった 明日を 無駄に 生きてて ごめんね。
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