─春、出逢い─

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梨「当たり前。去年も同クラだったよ?まさか…私らのこと、…知らない?」 莉「…ごめんなさいっ」 あぁ 絶対引かれた。 去年も同じクラスだったのに名前どころか、 顔も知らないとか。私馬鹿だ。聞かなきゃ良かった。 ほら、 今だって2人とも、ありえねぇって顔して── 有「えぇ!?マジ!?あるいみ凄いよ!」 梨「有紗五月蝿いから。」 違った。全然違った。 有紗さんは 目をキラキラさせている。 梨沙さんはにこにこ笑ってる。 とても、とても 暖かい。 梨「沢田さん?」 莉「あっはい」 有「何で敬語なの!?つか莉子って呼んでいい!?うちのことも有紗って呼んでいいからさ!」 梨「私も。莉子って呼んでいい?私のことは梨沙って呼んで?」 莉「っはい!…じゃなくてうん!」 有「あれ?莉子って意外と」 梨「活発なのね。」 莉「…うん。私思ったこといったり、皆の前に出たりするのダメなんだ。」 有「あっわかる!うちも昔そうだった!」 莉「へぇ、そうなんだ。」 私は嬉しくて、嬉しくて 心の中で 『梨沙』 『有紗』 ってずっと言っていた。 .
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