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一気に、自分が前に出た。
中学校では、自分に付いて来る人はいなかった。
しかし、誰かが後ろをずっと、付いてきた。
(やばい、このままだと抜かれる)
必死になっていた為に後ろが誰なのかは確認できなかった。
そして、ゴール。
ハァハァ…
その時、『速いね~もう少しで、付いていけなくなる所だったよ~』
と後ろから声がした。
まさか!
後ろをみたら当たっていた。
なんと、さっきの女の子だった。
『私、佐藤奈美!すごい、速いね~!中学校からしてたの?』
自分はとても驚いていた。まさか自分が話したかった相手から話しかけてくれるなんて。
「…うん、長距離好きだったから、ずっとしてたんだ。うちは、貴っていうんだ。よろしく!」
『よろしくね』
その時、部活の顧問が怒鳴ってきた。
「こら、そこ部活中に話してるんじゃない!」
『あ、まずいね、帰りにはなそっか~。』
奈美がひそひそと話してきた。
(まさか、こんなにも話せるなんて、これから楽しくなっていきそうだ)
そう思い、ウキウキしながら走り出した。
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