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2人目はイチゴ味
「慎二?どこに隠れているの?」
夜の暗いプールに少女の声が響く。
水泳部の部活が終わり、制服に着替えて友人と帰ろうとすると、彼氏の慎二から“今から2人きりでプールでデートしよう”とメールが届いていた。
少女、田中香苗は、友人達を急いで帰らせ、少しでもかわいく見えるように、ソワソワしながら髪を整え、制服の胸元を少し広げる。
「プールでセックスもいいかな。」
と、香苗は妖しく笑う。
すると背後で足音が聞こえた。
気づかないフリして驚く方がカワイイかなっと考え、香苗はプールに足を浸けながら、慎二が抱きしめてくるのを待つ。
すると急に首に鋭い痛みがはしる。
不思議に思い首に手を当てながら、体中から力が抜けるのを感じ、ドサッと後ろに倒れた。
「え……………。」
香苗は驚いて目を見開き、続いて再び首を斬りつけられた。
翌日、プールで首を二度と斬りつけられ、舌の先を二つに切り分けられた香苗が発見された。
口にはイチゴ味の飴を含んでいた。
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