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翌日、一樹とアリスは隆治に案内されて、婦人の屋敷を訪れた。
屋敷は洋館の造りで、先日と同じ従者に婦人の待つ部屋に、三人は案内される。
探偵ドラマで見たことのある、薄汚れた袴にのっぺりとした帽子に下駄、寝癖は自前という格好の一樹は、右手にペットのケージをもっている。
上から布を被せてあり、中が伺い知れ無い。
一樹は飴を食べながら従者の男性に話しかけ、談笑している。
今日のアリスは、眼帯をし、黒メイドのコスプレをしている。
「一樹の格好すごぃね。婦人が気に入らないから?」
と、隆治はアリスに耳打ちする。
アリスは、舌を出し中指をグイッと立てた。
そして、婦人がいる部屋の前に着いたのか、従者が扉を開けた。
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