0人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
朝早く、たくさんの荷物を車に積み込み
膝にポンを乗せ、長年暮らした実家を出た
毎日一緒にいた、お向かいに住む幼なじみに笑顔で手を振りながら
緑の山がどんどん遠くなる
途中、弟と私が通った、思い出の中学に寄り、車から降りて当時の担任や、部活の顧問に礼を言った
車に戻るとポンが、必死に車の窓から降りようとしている!
父が慌てて抱き抱え車の中に降ろした
よっぽどこの地から離れたくないんだと感じた
山を見つめるポンの目は、今にも涙がこぼれそうな、淋しい目をしていた
最初のコメントを投稿しよう!