引っ越し

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朝早く、たくさんの荷物を車に積み込み 膝にポンを乗せ、長年暮らした実家を出た 毎日一緒にいた、お向かいに住む幼なじみに笑顔で手を振りながら 緑の山がどんどん遠くなる 途中、弟と私が通った、思い出の中学に寄り、車から降りて当時の担任や、部活の顧問に礼を言った 車に戻るとポンが、必死に車の窓から降りようとしている! 父が慌てて抱き抱え車の中に降ろした よっぽどこの地から離れたくないんだと感じた 山を見つめるポンの目は、今にも涙がこぼれそうな、淋しい目をしていた
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