AM1:00

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「そんなの簡単だよ」 男が、あたしを上から見つめる。 「ナルが悪い子だから」 「あんたは悪くないのかよ」 呆れて笑える。 男も笑う。 殺伐とした部屋に、二つの笑い声が重なる。 不思議な空間。 罪悪感なんか、微塵も感じない。 「俺はナルが好き…」 へぇ… 彼女がいるのに? 「欲張りだね…」 あたしは鼻で笑う。 「ハルカって…」
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