‐奇‐

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これといって、なんの特徴もなく、ごく普通に、今日まで、生きてきた、どこにでもいるような、男である。 もちろん、第六感が働くような、人間でもなく、今まで、幽霊とか、そういう類のものは、一度も見たことがない。 「あれは、きっと、夢だったんだ……」 自分の中で、そう思い込み、朝食を済ませて、ふと、時計を見る。 「ゲーッ!?遅刻じゃん!?」
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