第15話:クリスマスイヴ

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12月24日 クリスマスイヴ 今日この日、2‐Eでは、クリスマスイヴの話題でもちきりだ。 現在4時間目の授業中なのだが、生徒達は授業そっちのけで友人と話していた 「みなさぁーん……ちゃっちゃんと授業聞いてくださいよぉー」 今にも泣きそうな表情をしながらつぶやいたのは、2‐Eの担任の女教師、神林だ。 神林は立派な大人の女性なのだが、声としゃべり方が小学生並みだ。 神林の泣きそうな表情に気づいた生徒達は一瞬で黙りこみ、神林の視線にあわせた。 「せんせいは今日がクリスマスイヴだからって授業は手を抜かないのですよぉーしっかりきいてくださいねぇー」 「はーい」 神林は生徒達からかなり信頼されている。 しかしなぜこんなに生徒達が一瞬で黙りこんだかというと、先生を泣かすと大変なことになる というクラスの内での噂があるからだ。 「授業を再開しますよぉー!属性能力には様々な属性があることはぁ皆さんもご存じですよねぇ……って!つーくーしくん!おっ起きてくださいよぉ……」 現在、スヤスヤと気持ちよさそうに机を枕にして眠っているのは 約一か月前にこのエレメントアカデミーに転入してきた、春雨土筆である。 土筆はこの一カ月で様々な事を学んだ。 エレメントアカデミーの事、都市区域の事、属性能力のこと、etc…… そして昨日、自分の能力の名前を知った…… 超新星爆破(ビックバン)
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