地味女の秘密

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俺は 桃より一足 早く教室に戻った 隼「あっ! 湊!おまっ、 地味女なんか屋上に 呼び出して何してたんだよ?」 湊「おい隼人 地味女じゃねーよ? …アイツは宮野桃だ 今後地味女って呼ぶなよ?」 湊(見た目だけの 地味女だしな) 隼人は 俺の言葉を聞いて 驚いた顔をしている 隼「……湊」 湊「あ?」 隼「お前の好み…疑うぜ」 湊「は?」 隼「お前さ… いつから地味…いや、 宮野さんが好きになったんだ?」 ん? 今隼人のやつは なんて言った?! 湊「はぁぁぁぁ!?」 隼「ちょ! 声でけーよ!」 俺が珍しく大声を 出しクラスメートは 驚いた顔で湊達を見ていた 湊「テメーが 変な事言うからだろーが! 誰があんな奴好きになるか!」 隼(あれ? てっきり好きに なったのかと思ったんだが・・) ガラガラ 俺達がそんな やり取りをしていると 桃が屋上から戻ってきたらしい 桃「……ギロッ」 桃はおれに 目で"名前で呼ぶなよ"と 睨んできた 隼「うわっ 湊!……お前宮野さんに 何かしたのか? あの地味・・あ、宮野さんが ものすごく睨んでるぞ!?」 湊「えー? 何もしてないけどなぁ… なぁ桃」 ザワッ! 女「な! 湊様が初めて 名前で呼んだ!」 女1「なんで あの子だけ名前で 呼んでるの!?」 女2「しかも よりによってあの 地味女なんかに!」 桃(あの野郎… 名前で呼ぶなと言ったのに! マジ最悪! はぁぁぁぁ… 今日から地獄の 日々が始まるぜ これあれだよな・・ 虐め始まるよな まぁ・・なんとかなるだろ) 女子の鋭い視線を感じたが それを無視し続け桃は 自分の席に戻った 湊「なぁ、隼人?」 隼「あ?」 湊「あれ・・名前で呼んだの まずかったか??」 隼「当たり前だろ! あーあ、宮野さん 虐められるぜ? 泣いちゃうんじゃねーの? 気弱そうだし……」 やはりまずかったか でも桃が泣くわけがねーよな しかも 気弱そうって さっきのアイツを見たら 気弱いなんて言えないな 湊「大丈夫だろ」 隼「……そうかな?」 隼人は 首を傾げながらいった
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