地味女の秘密

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一年前 桃「今日から高校生かぁ!」 桃は ワクワクしていた 中学生ではオシャレに 全く興味なかった桃も 最近オシャレに目覚めた。 スカートは短くして、 化粧もし髪の毛も巻いて 学校に行く準備を済ませた 桃「おっはよー母さん父さん!」 母「桃おはよう 今日は珍しく早起きなのね? あっ、そこの カツラとメガネを つけていきなさいね?」 父「それから 目立たないようにしろよな」 父と母は 桃の姿を見た瞬間 ダメ出しをしお下げのカツラと 黒縁メガネを渡した 桃「・・・は? そんなダサいカツラと メガネしねーよ? だいたいスカート 膝下って何だよ 今時そんな奴いないよ・・」 桃は両親のダメ出しに 呆れつつも反論した 母「・・いいから」 桃「だから 嫌だっていってんじゃん!?」 父「桃…つけていけ」 桃「………つける理由は?」 父「そのままだと "金髪の蝶"だってバレるだろ?」 金髪の蝶 数あるヤンキーグループの 中で最も強いと恐れられている 伝説の女 桃「別に…… ヘマしなければバレないだろ? それに顔なんか覚えてないだろ」 父母「「絶対バレる!」」 桃「……ハァ わぁーたよ! 地味にしてればいいんだろ!?」 父「ああ…… くれぐれも暴れたり キレたりするな バレたらマズいって 分かるだろ?」 母「そうよ 絶対キレたり しないでね?貴女のために 言ってるのよ母さんは」 両親の言うことは 桃だって分かっていた。 自分が金髪の蝶だと知られたら クラスメートや両親にまで 迷惑がかかるのは目に見えている しかし桃も年頃の女の子 オシャレして 学校に行く事に憧れていたため ダメージが大きい 桃「分かった でもさ、カツラとメガネ 膝下スカートは流石に いいじゃないか・・?」 父「念のためにだ お下げ頭にメガネ 膝下スカートなら 目立たないし大丈夫だ・・多分」 母「そうね 桃もオシャレして 学校に行きたかったと思うけど 今回は諦めて。」 母は桃の手を握りながら 申し訳無さそうにお願いした。 桃「いや、そんな 悲しい顔しないでよ 分かったから。 まぁ、年頃だし化粧とか したかったけどしょうがない」 桃はしぶしぶ 首を縦に振った 父「ごめんな」 母「ありがとう・・桃 気をつけて学校に行ってきてね。」 桃「あぁ じゃぁ、行ってくるね」 父母「「いってらっしゃい」」 心配する両親に 笑顔で手を振り桃は 高校へ向かった ━━━━━━━━━━━━━━━
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