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しかし、やはり本田は田舎にいる家族がとても心配だった。
本田は休みのたびに実家に帰っていたが…やはり両親の落ち込み様は尋常ではなかった…。
(自分達の息子だもんな…。辛いだろうな…。)
本田は家に帰る度に心が痛んだ。息子としてなんとかしてやりたい気持ちでいっぱいだった。
(なんとかしてやりたいな…。どうすれば家族がまた明るい笑顔をとりもどせるんだろ…。)
本田は毎日のようにそんな事を考えるようになったが、なかなかいい考えが浮かばなかった。
絶対、俺が家族を笑顔にしてみせる‼
長男としての使命感や責任感が胸に込み上げる。
(幸…親父とお袋を元気にしてやりたいんだ…。力貸してくれよ…。)
本田は仏壇の遺影に静かに手をあわせた…。
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