第2章…お別れは突然に…。

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しかし、やはり本田は田舎にいる家族がとても心配だった。 本田は休みのたびに実家に帰っていたが…やはり両親の落ち込み様は尋常ではなかった…。 (自分達の息子だもんな…。辛いだろうな…。) 本田は家に帰る度に心が痛んだ。息子としてなんとかしてやりたい気持ちでいっぱいだった。 (なんとかしてやりたいな…。どうすれば家族がまた明るい笑顔をとりもどせるんだろ…。) 本田は毎日のようにそんな事を考えるようになったが、なかなかいい考えが浮かばなかった。 絶対、俺が家族を笑顔にしてみせる‼ 長男としての使命感や責任感が胸に込み上げる。 (幸…親父とお袋を元気にしてやりたいんだ…。力貸してくれよ…。) 本田は仏壇の遺影に静かに手をあわせた…。
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