日常の境界

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「腕から血が出てるわよ」 指差しながら飛鳥にそう言われ、腕を見ると腕から少し血が出ていた。 「あ、ホントだ。サンキュー、ちょっと待ってくれ」 俺は鞄からティッシュを出して、血を拭うとそこが薄く切れていた。 絆創膏を貼りおわると、相馬が心配して言ってきた。 「大丈夫か?」 そんな相馬に俺はニカッと笑いながら返す。 「大丈夫大丈夫。そんなに心配すんなよ。さっさとカラオケ行こうぜ」 血が出ていたが傷にも気がつかないほどだったので大して気にすることもなかった。 その後、3人で大学を出た。 俺と相馬はバイクで大学に通っている。そのため当然バイクでカラオケにむかうことになった。相馬が後ろに飛鳥を乗せて、カラオケにむかって行く。
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