日常の境界

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「おぉ?颯斗、どうした?」 そんな俺に気づいて相馬が言った。 「別に……お前らが相変わらず歌がうまいから凹んでたりなんかこれぽっっっっちもないっ!!」 この2人、実は歌がかなりうまい。それも歌うのほとんどが90点以上……結構堪えるぜ……。 「お前だってそこそこいいだろ?だいたい80前後だろ?」 「そうそう」 「本音を言ってみろ」 「「もっと頑張りましょう」」 俺は震える拳を必死に抑えた。 「お前らなぁ……」 そんな俺に2人は楽しそうに笑っていた。 俺はそれを見てため息をついた。
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