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女性は頷くと通話を終了して、携帯電話をポケットにしまった。
女性は命令通りに横たわる影をしっかりと見据えていた。
突然近くで海鳥が羽ばたいた。
女性はそれに驚きそちらに視線がいってしまった。
なにもないことに安堵するがハッとして、影に視線を戻す。
しかし、そこには影の姿はなかった。
──どこに……!!
慌ててあたりを見渡す。
あんなものを野放しにしたら大変なことになる、その考えが女性を焦らした。
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