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その焦りがあったからか、女性は気づくことができなかった。上からくる気配に……。
「グルルル……」
突然上から唸り声が聞こえ、そちらを見上げる。
視界に映ったのは詰まれたコンテナが崩れ落ちてくる光景だった。
「くっ!!」
女性は大きく前に飛び退いた。
コンテナは轟音を響かせながら女性が先程まで立っていた場所に落下する。
女性はすぐに立ち上がり、コンテナが積まれていた辺りを見渡したがどこにも影の姿はなかった。
「しまった……!!逃げられた……!!」
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